地中から掘り出した杉に、文字を彫る

NEXUTHA
レーザー彫刻アーティスト
土の中に眠っていた木がある。いつから埋まっていたのかは誰も知らない。掘り出されたその杉材は、樹皮の縁がざらっと荒れていて、木目も深くうねっていて、内部にはまだ少し水分が残っていた。そんな素材に、看板の文字を彫ってほしいという話が来た。
土の中に眠っていた木がある。
いつから埋まっていたのかは誰も知らない。掘り出されたその杉材は、樹皮の縁がざらっと荒れていて、木目も深くうねっていて、内部にはまだ少し水分が残っていた。そんな素材に、看板の文字を彫ってほしいという話が来た。
地中から掘り出した杉材への彫刻
水分が残っている、ということ
乾いた木材なら、レーザーの扱いはそれほど難しくない。でも水分を含む材はちょっと違う。熱の逃げ方が変わるので、焦げムラが出たり、文字の輪郭がぼやけたりしやすい。
今回の杉材も、触るとほんのりしっとりしていた。地中にいた分、乾燥しきっていない。
それでも、やってみることにした。素材の状態を見ながらパラメータを組み直して、熱が一箇所に集まりすぎないよう調整しながら進めた。
その結果が、上の写真だ。
素材の荒さが、むしろ味になる
「資材管理事務室」の文字は、木目の流れの中にきちんと収まっている。エッジも整っていて、水分の影響による乱れも出なかった。杉の白っぽい地肌と彫られた部分のコントラストが、この素材の存在感をうまく引き出してくれた。
それに、縁のごつごつした形がそのまま残っているのがいい。加工しやすいように素材を整えるんじゃなくて、掘り出したままの形に文字だけを入れる。それだけで、どこにもない一枚になる。
もしこれが量産になったら
今回はまだサンプルの段階で、依頼主の確認待ちだ。OKが出れば本格的な受注になるかもしれない。
聞いた話では、同じような古材や埋没材を看板に再利用していく計画があるらしく、100種類近くになる可能性もあるという。形も大きさも、素材の状態もぜんぶバラバラ。
つまり毎回、初めて会う素材と向き合うことになる。同じ設定で流せる仕事じゃない。見て、触れて、そのたびにパラメータを考える。
楽ではないと思う。でも、そういう仕事のほうが面白い。
一点物・特殊素材へのレーザー加工のご相談は、名古屋港区のラボ NEXUTHA まで。
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